人工芝の施工費用相場・平米単価!10坪/20坪/30平米

人工芝の施工工事を考えているけど、どのくらいの予算があればいいのか分からない、という方もいるでしょう。
今回は、人工芝の施工工事を業者に依頼したときの施工費用/料金相場・平米単価や、施工業者に依頼するメリット、工事の流れなどについて説明します。
目次
人工芝の施工費用/料金相場の内訳
人工芝の施工費用の内訳と相場について説明します。人工芝の施工工事では以下のような項目の費用がかかります。
企業によっては、施工作業費の中に他の資材や作業費の一部を含んでいたりと、各社料金設定が異なります。
項目 | 目安費用 ※1平米単価(㎡単価) |
説明 |
①人工芝材料費 | 3,000~8,000円 | 芝のグレードや密度で幅あり |
②防草シート費用 | 1,000~2,000円 | 防草対策、別料金のことも |
③副資材費 | 1,000〜2,000円 | テープ、接着剤、ピンなど |
④施工作業費 | 3,000~8,000円 | 人工芝の敷設、固定作業 |
⑤整地費用 | 1,000~5,000円 | 整地・雑草除去・転圧 |
⑥その他 | ※内容による | 重機を伴う掘削作業が必要な場合など |
※1平米=1㎡(平方メートル)です。
上記の項目のそれぞれについて解説します。
人工芝の施工費用相場[材料費]
①人工芝材料費
人工芝そのものの購入費用です。高級グレード(耐久年数10年程度、見た目がリアルなタイプ)なら5,000円〜8,000円/㎡が目安です。
低品質のものであれば、もっと安いものもあります。また、密度(低密度=安い、高密度=高い)によって単価は変わります。
②防草シート費用
防草シートは、人工芝の下に敷くことで、雑草が生えるのを防ぐ役割があります。
防草シートの材料費は1,000円〜2,000円/㎡程度。施工業者によっては防草シートを標準施工にしている場合と、オプション扱いになっている場合があるので要確認です。
③副資材費
副資材費には、例えば人工芝同士をつなぐための接合テープ、防草シートを固定するためのピン、必要に応じて使う接着剤などの消耗品費用があります。
これらはトータルで1,000円〜2,000円/㎡程度かかる場合が多いです。
人工芝の施工費用相場[施工費]
④施工作業費
人工芝をカットして敷き詰め、接合テープで固定し、ピンで地面に留める作業の人件費です。
手間のかかり具合(カットが多い敷地形状、段差対応など)によって変わりますが、一般的に3,000円〜8,000円/㎡が目安です。
⑤整地費用
整地費用とは、土地の凹凸を直したり、雑草を除去したりするための下地整備作業の費用のことです。
主に以下の作業が含まれます:
・土の掘削・すき取り
・地盤の転圧(固める作業)
・防草シートの敷設
整地費用は1,000円〜5,000円/㎡くらいが目安ですが、土地の状態(例:雑草だらけ or 砂利敷き済み)によって大きく変動します。
⑥その他
上記の他に、例えば「庭が凸凹で大掛かりな整備が必要」「庭の大木の伐採と抜根が必要」などの場合には、重機を伴う作業が発生します。
そして、そのような場合には、作業費と重機費用が追加で発生します。
人工芝の施工費用を左右する要因
人工芝の施工費用を左右する要因としては以下があります。
要因 | 詳細 | 費用への影響 |
人工芝の品質 | 密度・毛足・耐久性 | 高品質 ⇒ 単価増 |
施工面積 | 広さによる単価変動 | 面積広 ⇒ 単価安、総額高 |
地面の状態 | 雑草、傾斜、硬さなど | 整地が大変 ⇒ 費用上乗せ |
下地・副資材 | 防草シート、ピン等 | 高性能品 ⇒ 追加費用 |
施工の複雑さ | 曲線、段差、障害物 | 難作業 ⇒ 作業費増 |
業者・地域 | 業者間の価格差、出張費 | 地域差で数万円変動も |
施工時期 | 繁忙期と閑散期 | オフシーズン ⇒ 割引の可能性 |
これらの中でも大きな要因としては次の3つです。
①人工芝の品質
選ぶ人工芝の製品によって材料費が変わります。リアルな見た目やクッション性に優れた高品質な人工芝ほど価格は高く、耐久性も高い傾向です。
一方、安価な人工芝は初期費用を抑えられますが、耐久年数が短かったり見た目に劣る場合もあります。予算と仕上がりイメージに合わせて適切な製品を選ぶことが大切です。
②施工面積
施工する面積が広いほど、材料費も人件費も総額は高くなります。
ただし1㎡あたり単価で見ると、広いほうが割安になりやすい傾向もあります。資材のまとめ買いや作業効率の向上により単価低減が見込めるためです。
逆に極端に狭いスペースだと最低料金が適用され、割高になるケースもあります。これは手間や移動時間などが最低限かかってしまうためです。
③地面の状態
現在の庭の状態によっても費用は変動します。雑草が生い茂っていたり、でこぼこで整地に時間がかかる場合、通常より施工手間が増えるため費用も上乗せされます。
特に雑草だらけの庭では、除草と土壌整備に追加費用がかかることがあります。また、水はけが悪く特別な下地改良が必要な場合も別途費用が発生します。
10坪・20坪・30坪の人工芝施工費用
10坪・20坪・30坪の場所に人工芝を施工した場合の費用の例です。あくまで例で、土地の状態など、個別の状況によって費用は変動するため、注意が必要です。
まず、「坪」を「平米」の単位に変換します。1坪は約3.3㎡(平米)です。10坪は約33㎡、20坪は約66㎡、30坪は約99㎡になります。
人工芝の材料費(防草シート等含む)が8,000円/㎡、施工費が6,000円/㎡、だと仮定すると、10坪の施工費用は462,000円、20坪の施工費用は924,000円、30坪の施工費用は1,386,000円になります。
10平米・20平米・30平米の人工芝施工費用
こちらもあくまで例として費用を紹介します。人工芝の材料費(防草シート等含む)が8,000円/㎡、施工費が6,000円/㎡、だと仮定します。
10㎡(平米)の施工費用は140,000円、20㎡(平米)の施工費用は280,000円、30㎡(平米)の施工費用は420,000円となります。
50平米・100平米の人工芝施工費用
こちらもあくまで例として費用を紹介します。人工芝の材料費(防草シート等含む)が8,000円/㎡、施工費が6,000円/㎡、だと仮定します。
50㎡(平米)の施工費用は700,000円、100㎡(平米)の施工費用は1,400,000円となります。
人工芝の施工業者に依頼するメリット4つ
人工芝をDIYで設置するか迷っている人がいるかもしれません。施工業者に依頼するメリットを紹介します。
①仕上がりが綺麗
プロは下地作りから丁寧に行い、地面を平らに整えてから施工します。
防草シートも隙間なく敷設し、人工芝を継ぎ目が目立たないようにカット・固定するため、見た目が美しく自然な仕上がりになります。
自分で施工した場合に比べ、凹凸のない綺麗な人工芝の庭を実現できるでしょう。
②長持ちしやすい
適切な施工を行えば人工芝は耐久年数が長く、劣化や剥がれが起きにくくなります。
業者は経験に基づき最適な材料選定や施工方法を心得ているため、DIYより長期間きれいな状態を保てます。
雑草の処理も徹底しているので、後から草が生えてくるリスクも低減します。
③手間や時間が節約できる
広い庭でも短期間で施工が完了するため、自分で何日もかけて作業する負担がありません。
重労働や難しい作業をプロに任せられるのは大きな利点です。労力と時間を他のことに有効活用できます。
④アフターケアや保証
施工後のメンテナンス対応や一定期間の品質保証が付く場合もあります。
もし施工後に人工芝が剥がれてしまった箇所があっても保証内で補修してもらえるなど、アフターサービスが充実していれば安心です。
当社の人工芝施工事例
当社スターラインジャパンの人工芝施工事例を紹介します。個人宅のお庭だけでなく、商業施設・保育園などでの施工実績もあります。
人工芝の施工工事の流れ
1. 雑草や石を取り除く
施工前の下準備として最も重要なのが、地面に生えている雑草や転がっている石・ゴミを丁寧に取り除く作業です。
雑草が残っていると、人工芝の下で生育してしまい、施工後に芝を押し上げて見た目を損なう原因になります。
また、石や瓦礫が残っていると人工芝の表面がデコボコし、踏んだときに痛みや違和感を感じる恐れがあります。
この工程を手抜きすると、見た目だけでなく耐久性にも大きく影響するため、慎重かつ徹底的な除去作業が必要です。必要に応じて除草剤を使用したり、深く根を張った雑草はスコップなどで掘り起こして処理します。
2. 整地する
雑草や石を除去した後は、地面の高さを均一にする「整地」の作業を行います。
整地の目的は、人工芝をきれいに敷き詰めるための滑らかで安定した下地を作ることです。この作業が不十分だと、施工後の人工芝に凹凸が生じて見た目が悪くなるだけでなく、歩行時の安全性や快適性にも影響します。
整地にはスコップやレーキを使い、表土を均等に慣らしていきます。敷地全体の勾配(傾斜)も確認し、水はけがよくなるように適度な傾きを持たせることが重要です。
3. 下地材をまく
整地が終わったら、地面の安定性を高めるために「下地材(路盤材)」をまく作業に入ります。一般的に使用されるのは砕石や山砂などで、これをまくことで地面の沈下や凹凸の発生を防ぎます。
特に庭や土のままのスペースに人工芝を敷く場合は、下地材がないと雨水や重さで芝の表面が波打ってしまうことがあるため、この工程は非常に重要です。
下地材を均等に撒き、地面全体にまんべんなく行き渡らせることで、より強固で平らな基礎を作ることができます。下地材の厚さは一般的に3〜5cm程度が目安です。
4. 転圧する
下地材を撒いたら、プレートコンパクター(転圧機)やタンパーを使って地面を固める「転圧」作業を行います。
転圧の目的は、地盤をしっかり締め固めることで沈下やズレを防ぎ、人工芝が浮いたり動いたりしないようにするための基盤を作ることです。
転圧が不十分だと、人が歩くたびに地面がへこんだり、雨が降ったときに水たまりができやすくなります。特に家庭用の庭や土の敷地では、数回に分けて転圧し、締固めを繰り返すことが重要です。
5. 防草シートを敷く
地面が整ったら、次は雑草の再発を防ぐための非常に重要な工程として「防草シート」を敷く作業を行います。
人工芝だけでは日光を完全に遮断できないため、時間が経つと隙間から雑草が生えてくる可能性があります。防草シートはそれを未然に防ぎ、長期間メンテナンス不要な人工芝の状態を保つのに役立ちます。
施工の際は隙間や重なりが出ないように10cm程度重ねて敷き、ピンでしっかりと地面に固定します。防草シートの品質にも差があり、厚手で耐久性が高いものを選ぶことでより効果的に雑草を防ぐことができます。
6. 人工芝を仮敷きする
防草シートを敷き終えたら、次に人工芝を「仮敷き」して、配置のバランスや芝の流れ(毛並み)を確認します。
人工芝には繊維の流れ(芝目)があるため、敷く方向を誤ると見た目がちぐはぐになってしまいます。
仮敷きの段階で全体のレイアウトを確認し、芝目が統一されているか、ジョイント部分に無理がないか、端が余っていないかを丁寧にチェックします。
仮敷きの際は、後のカットや固定作業がしやすいように10cm程度余裕を持たせて敷いておくのがコツです。この工程を丁寧に行うことで、仕上がりの美しさと施工の効率が大きく変わります。
7. 人工芝をカットする
仮敷きで位置が決まったら、芝を敷地の形状に合わせてカットします。人工芝はロール状で提供されるため、端部や角、障害物(木・ウッドデッキなど)に合わせて形状を整える必要があります。
この作業には大きめのカッターやハサミを使用し、芝の裏側のガイドラインを目印にして丁寧にカットしていきます。失敗すると隙間や歪みが生じるため、慎重に行うことが求められます。
カットの際は、繊維をつぶさないように注意しながら、微調整を繰り返してフィットさせることがポイントです。角の部分は斜めに切り込むなど工夫して、綺麗に仕上げます。
8. 人工芝同士をジョイントする
複数の人工芝を敷く場合、芝と芝の継ぎ目を「ジョイントテープ」や「接着剤」を使って目立たないようにしっかりと接合します。
この作業では、芝目の方向が揃っていることを確認し、芝の縁同士が密着するように合わせることが重要です。隙間ができると美観を損ね、広がりやめくれの原因になります。
ジョイント部分の下に専用の接着テープやジョイントシートを敷き、しっかりと圧着して固定します。施工後すぐの雨に備えて完全に乾くまで踏み込まないようにする配慮も必要です。プロの業者では、ズレや浮きを防ぐためにローラーで圧をかけることもあります。
9. 人工芝をU字釘で固定する
最後に、人工芝がずれたり浮いたりしないように、専用のU字釘(アンカーピン)を使って地面に固定します。
ピンは30〜50cm間隔で周囲と中央に打ち込むのが基本で、風や歩行によるズレを防ぎます。この固定作業を怠ると、時間とともに芝が浮いてきたり、ジョイント部分が剥がれたりする原因になります。
また、ピンの頭が芝の中に隠れるようにしておかないと、見た目を損ねたり歩行時に引っかかったりする可能性があるため、打ち込み角度や深さに注意が必要です。
釘の素材はサビに強いステンレス製や樹脂コーティングされたものを選ぶと、長期的にも安心です。
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