犬を自宅の庭で飼うときの庭造り10のコツ〜DIY〜
一戸建てに住んで犬を飼うなら、庭で犬を遊ばせてあげたいと思いませんか?
「庭が狭いから無理!」と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとした工夫で、犬が快適に過ごせるような空間を造ることができます。
業者に依頼して造ってもらうこともできますが、材料を用意してDIYすれば、少ない予算で自分好みの庭造りが可能です。
犬を自宅の庭で飼うときにぜひ参考にしてほしいコツをご紹介します。
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犬を庭で飼うときは注意が必要?
自宅の庭で犬を飼うメリットはなんでしょうか?
室内やゲージの中の狭い空間で長時間過ごすことは大きなストレスになるので、開放感のある外のスペースで一定の時間を過ごすことは、犬にとってとても貴重です。また、散歩に連れて行く時間がつくれないときに、庭を走ったり歩き回ることで運動不足を解消することができます。
ただし、庭はあくまでも犬が一時的に過ごす場所という認識が大事です。
また、犬が過ごせるスペースが道路に面している場合や、近隣の住宅に隣接している場合には、目隠しをする、庭の外に出てしまわないよう柵の高さや形状、設置方法などに十分な配慮が必要です。
自宅の庭をDIYするときにおすすめの設備とデザイン
犬を庭で飼うためには、犬が駆け回れるような広々したスペースがあることは理想的ですが、必ずしも広い庭がなければいけないというわけではありません。スペースに合わせた庭造りで、犬が快適に過ごせるような空間を造ることができます。
犬のための庭造りには、次のような設備があると便利です。
犬を庭で飼うために必要な設備
リードをつけずに犬を放す場合、たとえ自宅の敷地内であっても、柵やフェンスで囲われている必要があります。柵やフェンスで、犬が外に出てしまわないようなスペースを作り、外に出るときのための出入り口を用意します。
柵を設けない場合は、庭の中でもリードでつながなければいけません。リードをつなぐためのポールを設置しておくと便利です。
<犬を庭で飼うための設備の一例>
柵またはフェンス
出入り口
リードをつなぐポール
屋外用のトイレ
水栓 ほか
魅力的な庭造りのデザイン
庭で過ごす犬にとって、快適な庭のデザインとはどのようなものでしょうか。
くつろいで過ごせることも大事ですが、せっかく外で過ごすなら、走り回ったり遊んだりできるスペースがあるといいですよね。
縦横に走り回ることが無理な場合でも、庭の中央に木を植えたり、細長い花壇を設置することで、周囲をぐるぐる走り回ることができます。また、トンネルや障害物を設置すれば、ジャンプしたりもぐったりして遊べるので退屈しません。
また、視界を遮るように、犬が過ごすスペースを柵で囲う場合でも、隙間を造って風通しを良くしておくことが大事です。
<犬にとって魅力的な庭の例>
・日射しを浴びることができる
・風を感じられる
・走り回れる
・遊べる場所がある
・新鮮な水が飲める
・飼い主の姿が見える など
犬を自宅の庭で飼うときの庭造り“10のコツ”
自宅の庭に少しのスペースがあれば、犬が過ごせる場所を作ることができます。大切な家族の一員であるワンちゃんが快適に過ごせるような庭造りのために、どんな工夫ができるでしょうか。
犬を自宅の庭で飼うときの庭造りのための、10のコツをご紹介します。
1. 柵の材質・高さ・形状の選び方
安心して庭で犬を遊ばせるためには、安全な場所造りが欠かせません。犬が間違って外に出てしまわないように十分な高さと強度を備えた柵を設置することは、通行人や近隣の住人に迷惑や危害を加えないようにということ以上に、犬にとってとても重要なことです。
間違って外に出てしまい、危険な場所に迷いこんでしまったり、車やバイク自転車との接触による事故などさまざまな危険やトラブルから、大切な犬を守ることができます。
<柵の材質>
木製の柵や、アルミやスチール製のフェンス、樹脂製のものなどがあります。
木でできたものは自然な見た目が特徴。風景に溶け込むので、庭の雰囲気を壊しませんが、劣化するのでペンキの塗り替えなどのメンテナンスが必要です。犬が噛んで隙間ができてしまったり、湿気で腐ってしまうこともあるので、注意が必要です。
アルミやスチール製のフェンスは設置がしやすく、犬用スペースを隙間なく囲うことができます。色合いによって殺風景だったり、武骨な雰囲気になってしまうこともあります。
樹脂製の柵は、汚れがつきにくく、丈夫で長持ちすると言われています。さまざまな形状に加工が可能なので、樹脂製で木製の柵のような見た目の製品もあります。
<柵の高さ>
犬の大きさや種類によって、必要な柵の高さが変わってきます。
子犬のうちや小型犬の場合は1メートル数十センチ程度の柵でも十分ですが、大きくなるとよじ登ったり、軽々と飛び越えてしまうこともあります。大きくなることが予想できるなら、はじめから高さのあるものを選びましょう。
ジャンプ力のある大型犬には、大きなサイズの柵やフェンスがあると安心です。柵の前に踏み台になりそうなものや、足掛かりになりそうなものを置かないようにすることも大事です。
<柵の形状>
メッシュ状のフェンスや、隙間のある柵、全面が覆われたもの、ラティスタイプなどがあります。小型犬の場合は、間を犬が通り抜けてしまわないようなるべく隙間の小さいものにします。メッシュや網の間隔にも要注意です。柵と地面の間に穴を掘ってしまう犬もいるので、抜け出せてしまうような隙間を造らないようにしましょう。
神経質なタイプの犬の場合は、目隠しになっている柵がおすすめです。道路を通る人や車、知らない人や動物の姿が目に入らないので、ストレスを軽減することができます。
隙間や窓を開けて、風通し良くしておくことも大事です。
<出入口についての注意点>
庭を柵で囲んだら、出入口を用意します。
本格的なドッグランでは2重扉が一般的ですが、十分なスペースが取れないケースが多いと思います。犬が開けられないよう外側に鍵のついた、しっかりとした扉を設置しましょう。
扉は内側に向かって開くように設置します。
2. 道路に面した庭の場合の注意点
できるだけ広いスペースを確保するためには、敷地ギリギリに柵を立てたいところですが、道路に面した庭の場合は少し注意が必要です。
道路から少し離れた場所に柵を立てるか、目隠しになるような柵にすることで、通行人や散歩中の犬が気になって吠えてしまったりするトラブルを防ぐことができます。
人懐っこい犬なら、道路に面した庭から通行人や子どもとコミュニケーションを楽しむこともあると思いますが、まれに、外から危害を加えられるようなケースも。犬の安全のためにも、不特定多数の人や車、自転車などが通る道路からは離しておくと安心です。
3. 犬が休める場所を造ること
家の外で日射しを浴びながら過ごすことは、犬にとってとても幸せなことですが、暑い夏の日射しをよけて休める場所を用意しておくことも必要です。
夏場は、日差しを遮り日陰を造ってくれるような木を植えたり、屋根のついた場所や犬小屋を設置します。
冬場は、風を遮るものがある場所で暖かくして過ごせるようにしましょう。毛布や使わなくなったセーターなどを敷いてあげると、保温効果があります。
4. 洗い場があると便利
庭に水道があれば、散歩から帰ってきたときや、庭から家に上がるときにさっと洗うことができるので便利です。
庭で身体を洗うことができるシャワー付きの水栓なら、汚れた犬を家の中の風呂場に連れていかなくても済むのでとても役立ちます。少し深さとスペースのある洗い場を設置しておけば、夏場は水浴びを楽しむことができるので犬も快適。
簡単に設置できる、専用のペットバスも販売されています。
5. 屋外トイレを設置する
犬を庭に放しているときに屋外トイレを設置しておかないと、気に入った場所であちこち好き勝手に用を足してしまうので、かえって片付けが大変です。
外にも場所を決めてトイレを用意してあげましょう。
犬は気に入った場所で繰り返しオシッコをする習性があります。木製の柵などにオシッコをさせてしまうと、木にニオイが染みついて取れなくなり、木が腐って傷んでしまう原因にもなります。ブロックを置いてトイレにできないようにしたり、ニオイの強い薬品をかけて近づかないようにするなど、対策が必要です。
<マーキング対策の工夫>
・ブロックや鉢植えなどを置く
・クエン酸スプレーや酢で消臭する
・消毒液を薄めて消臭する
・木酢液を薄めてかける
6. 犬から離して設置するほうがよいもの
庭に洗濯物を干す場合は、犬が過ごすスペースと分けて設置するのが理想的です。犬が洗濯物にじゃれついて汚してしまったり、干している間に犬の毛がついてしまうのを防ぐことができます。
そのほか、大切な鉢植えや家庭菜園、趣味の道具など、犬がじゃれついて壊してしまったり噛みついては困るようなものは、柵の外に設置するようにしましょう。
花壇などを犬のスペースの外に作ることが難しい場合は、少し高いところに設置するだけでも、掘り返したりかじられてしまうことから防ぐ効果があります。
7. 電源があると便利
家の外にコンセントを設けている方も多いと思います。
外で使えるコンセントがあると、夏場に扇風機を回してあげたり、冬場にパネルヒーターを設置することができます。シャンプー後にその場でドライヤーをかけることもできます。
ただし、噛み癖のある犬の場合は、コードを噛んでしまう危険があるので使わないほうが安全です。どうしても必要な場合は、コードに専用のカバーをかけるなどの対策をとるようにしましょう。
8. サンルームやガーデンルームが人気
窓を閉めてひなたぼっこを楽しめるサンルームがあると、寒い時期でも快適に過ごすことができます。網戸のあるタイプにすれば、虫を気にせず外の風に吹かれて過ごせるのでとても便利です。
室内と外の間に、土足で出られるサンルームを造る方法もおすすめです。こちらは、ガーデンルームと呼ばれるタイプのもので、散歩に行く前に犬を待たせておいたり、雨の日にレインコートを着せたり、濡れたレインコートの一時的な置き場所としても使えます。
ガーデンルームを設置しておけば、玄関を汚さずに犬の出入りができます。
9. 新鮮な飲み水を与える工夫
犬が外で過ごしている間も、新鮮な飲み水を用意してあげましょう。特に、夏場や乾燥しがちな冬の時期は水分補給が大事です。
こまめに水を取り替えるか、常に新鮮な水を供給できる市販の水やりグッズなどを利用して、水分補給させましょう。
水の入ったボールを庭に置きっぱなしにしてしまうと、虫がわきます。夏場は特に、ボウフラがわいて蚊が大量発生してしまうことも!庭に池や水が溜まるポイントがある場合も、ボウフラの発生には要注意です。バケツや雨水が溜まるような場所をこまめにチェックして、溜まった水を捨てるようにしましょう。
10. 危険な植物に注意!
お花が好きで近づいてかじってしまう犬もいます。庭でたくさんの植物を育てていたり、庭にさまざまな植物が自生している場合、犬が食べてしまわないよう注意が必要です。
植物の中には、犬が食べてしまうと危険なものがあります。次のような植物は、犬の近くに置かないようにしましょう。
<犬が食べると危険な花>
・ユリ
・チューリップ
・スイセン
・アサガオ
・アジサイ
・ツツジ
・シクラメン
・パンジー ほか
<犬が食べると危険な植物>
・ポトス
・オモト
・アロエ
・アイビー
・クリスマスローズ
・ヒイラギ
・ポインセチア
・タマネギ
・トマト
・ナス
・ネギ
・モモ ほか
庭の地面はどの床材がいい?
庭に犬が過ごせるスペースを造る場合、どのような床材が適しているのでしょうか。
土、砂利、ウッドチップ、芝生、人工芝、タイル、石、コンクリートなど、さまざまな造り方があります。それぞれの、メリット・デメリットについてご紹介します。
①土の場合
土の庭に犬を放す最大のメリットは、手間もお金も、ランディングコストもかからないことです。
ただし、犬の足がとても汚れます。水はけの悪い地面の場合は、雨が降ったあとは地面が泥でぐちゃぐちゃになるので、地面が乾くまで犬を外に出すことができません。
②砂利の場合
砂利を敷き詰めることで犬の足元が泥だらけになることを防ぎ、水はけを良くすることができます。砂利を敷いた庭は、防犯にもおすすめです。
ただし、角のある石を使うと犬が足を痛めてしまう原因になってしまうことも。なるべく丸い石を使うようにしましょう。クッション性がないので、犬が走り回るには負担が大きいというデメリットもあります。
③ウッドチップの場合
土の地面の上に木材のチップを敷き詰めることで、走り回る際に、犬の足にかかる負担を軽減することができます。水はけがよくなり、臭いを抑える効果もあります。
ただし、劣化するので定期的に取り換える必要があり、多少お金と手間がかかる点がデメリットです。また、湿気が溜まりやすいので日当たりの悪い場所にはあまり厚く敷き詰めないようにするなどの工夫が必要です。
木材を小さくカットしたウッドチップと、もう少しサイズの大きいバークチップと呼ばれるものがあります。角がなく丸みがあるので、バークチップのほうが犬の足には負担がありません。
バークチップは大型犬向け、ウッドチップは小型犬に向いています。
④芝生の場合
青々とした芝生の庭は、クッション性が良く、犬の足や身体が汚れにくいというメリットがあります。夏は地面が熱くなりすぎるのを軽減し、冬場は地面の冷たさを防ぐ効果も。見た目の良さもメリットのひとつです。
ただし、手入れがとても難しく、手間がかかります。
上手に手入れをすれば長持ちするので、費用はそれほどかかりません。
⑤人工芝の場合
プラスチックやパイルの人工芝を用いることで、手間をかけずに芝生の庭同様に快適な庭造りを実現することができます。
見た目や手触りの良さなどでさまざまなタイプがあり、より天然の芝生に近いものほど値段が高くなりますが、それほどこだわらなければ安く仕上げることもできます。
⑥タイル・石の場合
天然石、人工石、素焼きのタイルなどを敷き詰めた庭は、見た目もよく、雑草の手入れも不要なのでとても魅力的です。
ただし、クッション性がなく、夏場は陽射しで熱くなり、冬場は冷たく、滑りやすい材質のものも多いので、犬にとってはかなり負担が大きくなります。
⑦コンクリートの場合
コンクリートを敷き詰めた庭は、タイルや石同様、犬を飼うための庭としてはあまりおすすめできません。
※参考:petmi
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庭の地面におすすめなのは「人工芝」
犬を庭で飼う場合どのような床材が適しているかは、犬種、犬のサイズ、どれくらいの費用と手間をかけられるかということなどによっても異なります。
迷う場合は、庭で過ごす犬にとってできるだけ負担が少ないもの、犬のタイプに合うものを選ぶようにするとよいでしょう。
クッション性が高く、犬の足に負担の少ない芝生や人工芝がおすすめですが、手入れに十分な時間をかけられない場合は、人工芝がおすすめです。安い人工芝は手触りが固いものがあるので、実際にさわってみて、柔らかい材質のものを選ぶようにすると、犬に負担がかからず安心です。
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まとめ
自宅の庭で犬を飼うときの、庭造りのポイントについてご紹介しました。
一戸建て住宅で犬を飼う場合、庭に犬が自由に走り回れるスペースを作ってあげることで、犬のストレスを軽減することができます。広い庭でなくても、ちょっとしたスペースを利用して、犬が快適に過ごせる空間を造ることができます。