人工芝の施工方法・手順・費用・施工事例16個
いつでも美しい庭に憧れている人にとって、人工芝は非常に役立つアイテムです。しかし、施工方法がわからなくて導入を躊躇している人も多いでしょう。
今回は、人工芝の施工方法や手順、費用のほか、施工事例についても紹介します。
※スターラインジャパンでは、人工芝の販売・施工を行っています。販売のみも可能。無料サンプル送付もできますので、こちらのページからお気軽にご相談ください。
人工芝の特徴
人工芝は、天然芝とは異なり、主に合成樹脂で作られているのが特徴です。とはいえ、最近の人工芝は、非常に質が良いものが増えており、天然芝と見間違うほどのものも少なくありません。
天然芝の場合、成長をするため芝刈りが必要になるほか、枯れる心配もあります。しかし、人工芝は成長しないため、手入れが楽という点も魅力です。
使い方によっては、長持ちするため綺麗な庭を保つうえでも役立つでしょう。
また、天然芝は土がある場所が必要ですが、天然芝であればコンクリートに敷くことも可能です。そのため、場所を選ばず楽しめる点も、人工芝の大きな特徴といえます。
ただし、人工芝は経年劣化するため、適切に管理することが大切です。
人工芝の施工に必要な道具
・人工芝
・固定ピン・U字釘(人工芝用)
・チョーク
・メジャー
・直線を引くアイテム(定規など)
・砂(山砂・珪砂)
・防草シート
・スコップ
・かなづち
・カッター
・ハサミ
・養生テープ
・軍手
・転圧機(レンガなどの硬いものでも可能)
人工芝を施工する場合は、主に上記のアイテムが必要です。必要な道具はホームセンターなどでも手に入ります。
まず、人工芝を敷くエリアを正確に測るために、メジャーや定規が必要です。施工箇所に合わせて人工芝を測り、カットする際にもメジャーや定規を使用します。
屋外の庭に人工芝を敷く場合は、仕上がりを綺麗にするために、防草シートを用意したほうが良いでしょう。
また、地面を固める際に、転圧機を使用するケースがありますが、レンガなどの硬いもので叩いたり、かかとで踏んだりする方法でも可能です。
人工芝の施工方法・手順8ステップ
1. 雑草や石を取り除く
人工芝を敷く前に、生えている雑草や地面に落ちている小石などを取り除く必要があります。
面倒な作業ですが、できる限り綺麗に取り除くことで、人工芝を敷き終えた後の見栄えも変わってくるので、丁寧に作業をすることが大切です。
特に、人工芝と壁の隙間は雑草が生えやすくなるので、根を残さないように留意しましょう。
2. 人工芝を敷くエリアを整地する
※事例写真
綺麗に雑草や石を取り除くことができたら、地面の高さを合わせる必要があります。人工芝の高さに留意しながら、コンクリートやタイルの高さに合わせて、地面を下げる作業です。
例えば、人工芝の高さが5mm程度であれば、コンクリートやタイルよりも5mm低い位置に地面を揃えましょう。
地面の高さが揃ったら、スコップの裏や足を使って地面を固めておきます。こうして土を平らに固めることで、人工芝を敷いた後に沈みにくくなるため、重要な作業です。
3. 下地材を撒いて整地する
続いては、地面の水はけを良くするために、下地材を撒きます。この時使用する砂が「山砂」です。
特に、水はけが悪い土地では、元の土地を整地した上に山砂を撒くことで、水はけが良くなります。
水はけが悪い状態で人工芝を敷くと、水溜りができたり崩れやすくなったりして、人工芝の劣化に影響するので要注意です。
4. 転圧する
下地材を全体に撒いた後は、下地を転圧する作業です。壁際やマンホールの蓋の周りなどにも留意しながら、人工芝を敷くエリア全体を綺麗にならしていきましょう。凹凸や斜面ができないように、平らにならすことがポイントです。
下地が平らになったら、転圧機を使って地面に圧力をかけ固めます。転圧機がない場合は、レンガや足の裏など硬い部分を使って固めても問題ありません。
転圧作業を行う際も、全体に凹凸がないか、坂になっている部分はないかといった点に留意して、平らに仕上げることが大切です。
5. 防草シートを敷く
※事例写真
下地が整ったら、防草シートを敷きましょう。人工芝を施工した後に、美しい状態を保つためにも、大切な作業です。
防草シートは、専用の固定ピンもしくは丸釘を使って地面に固定します。また、継ぎ目から草が生えてこないように、防草シート同士を10cm程度重ねて固定するようにしましょう。
防草シートにシワがよると、人工芝を敷いた時に見栄えが悪くなるので丁寧に作業することが大切です。
6. 人工芝を仮敷きする
※事例写真
防草シートを敷き終えたら、いよいよ人工芝を敷く作業に入ります。いきなり敷くのではなく、仮置きをして完成をイメージしておきましょう。
仮置きをせずに作業をすると、人工芝をどこでカットするべきか分からなくなります。仮置きとはいえ、完成形が具体的にイメージできるように、本番と同じように置いて確認することが大切です。
また、ロール状になった人工芝の癖を取るためにも、一度全部伸ばしておくと良いでしょう。
7. 人工芝のジョイント部分をカットする
仮置きで確認した位置を踏まえて、人工芝のジョイント部分をカットしていきます。
いきなりカッターやハサミを入れるのではなく、まずは仮置きした人工芝と壁の接点に印をつけておくと安心です。印の通りにカッターを入れて切ると、無駄なく綺麗に切れます。
ただし、人工芝は硬いので、力を入れて切らなければ、思うように切れない可能性があるので注意が必要です。また、マンホールに沿って切る部分は、カーブになるので慎重に作業しましょう。
8. 人工芝を固定する
仮置きが終わり、印通りに人工芝をカットできたら、最後に固定していきます。ジョイントする場合は、養生テープを使って継ぎ目が目立たないように繋ぎましょう。
人工芝同士のジョイントが完了したら、U字釘を打ちます。養生テープだけだと、すぐに剥がれたり波打ったりする可能性があるので、面倒でも釘を打つ方が良いでしょう。
全体にシワが寄らないように意識しながら、U字釘を打ち終えたら、人工芝を敷く作業は完了です。
人工芝の施工費用相場
人工芝自体の価格は、素材やグレードによって異なります。リーズナブルなものであれば、1㎡あたり2,000円程度で購入できますが、値段だけで決めると、見た目がチープになったり劣化しやすかったりといったデメリットもあるので注意が必要です。
一方、丈夫で品質の良いものは1㎡あたり5,000円程度〜になります。天然芝と遜色ない見栄えのものや品質のいいものを探しているのであれば、ある程度値段がかかる点は覚悟しておきましょう。
また、人工芝は施工費用がかかる点もポイントです。自分で施工をすれば、施工費用を抑えられますが、手間がかかるうえに、仕上がりが綺麗にならない可能性もあります。
プロに依頼すれば、施工費用で1㎡あたり2,500〜3,500円程度が相場です。ただし、人工芝を敷くエリアの状態によっては、一概にはいえないため、事前に見積もりを取るようにしてください。
人工芝の施工時間
プロに依頼して人工芝を敷く場合、一般的な施工時間は、半日〜1日程度です。人工芝を敷くエリアに雑草や小石が多い場合や障害物が多い場合は、長丁場になる可能性があります。
とはいえ、基本的には1日あれば完成するので、数日間予定を空ける必要はないでしょう。
天然芝でも、半日〜1日程度の施工時間はかかります。また、天然芝の場合、根が張るまでに数ヶ月かかる可能性があります。きちんと根が張るまでは、成長を見ながら必要に応じた対応をしなければなりません。
こうした手間を考えても、人工芝は便利なアイテムといえるでしょう。
人工芝の施工事例16個
※施工事例写真はクリックで大きく表示できます。
1. ゴルフグリーンの施工事例
自宅の庭をゴルフグリーンに施工した事例です。3種類の人工芝を使用しています。
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2. ペットが遊べる庭の施工事例
水はけが悪かったため、庭に砕石を入れ、その後に人工芝を施工。また人工芝はペットにも安心の抗菌芝を使用しています。
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3. 幼稚園の園庭の施工事例
幼稚園の人工芝が古くなっていたため、人工芝の張り替え工事を行った事例です。
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4. ゴルフ練習場の施工事例
整地から行い、パターゴルフの練習ができる場所として施工させていただきました。
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5. コンクリートのある庭の施工事例
コンクリートがある庭を施工した事例です。目地の部分も人工芝を設置しています。
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6. 庭の施工事例
庭の形に合わせて人工芝をカットし、施工した事例です。
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7. 保育園の施工事例
人工芝の設置と、園児が走れるトラックを作った事例です。
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8. ドッグラン広場の施工事例
コジマペットショップ様のドッグラン広場の人工芝を施工した事例です。
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9. 商業施設広場の施工事例
下地がコンクリートだったため、クッションパッドを設置し、施工した事例です。
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10. 車の展示スペースの施工事例
車の展示スペースやイベントの際に使える場所として人工芝を施工した事例です。
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11. 野球練習場の施工事例
野球練習場に人工芝を施工した事例です。
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12. イベント広場の施工事例
有明コロシアムのイベントに合わせて人工芝を施工した事例で、今回は2週間のレンタルです。
レンタルも行っていますので、気になる方はご相談ください。
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13. 車の販売店の施工事例
雑草、下地調整をして人工芝を施工した事例です。
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14. 多目的運動広場の施工事例
人工芝の貼り付け作業後に、砂(硅砂)を注入した施工事例です。
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15. フットサル場の施工事例
フットサル場に人工芝を施工した事例です。
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16. 学生寮の施工事例
学生寮中庭の下地がウッドデッキになっている場所で人工芝を施工した事例です。
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まとめ
人工芝は、庭やベランダを美しく見せられるだけでなく、天然芝と比べて手間がかからない優れものです。施工も半日〜1日程度で終わるので、すぐに憧れの庭を手に入れることができます。
ただし、仕上がりを美しくするためには、丁寧な施工が欠かせません。DIYでも可能ですが、難しい場合はプロに依頼することを検討してみてください。